2日目の宿”のとじ荘”を目掛けて珠洲市へ。
珠洲市に入ると今までとは違う景色に胸が打たれる。

想像以上にまだまだ酷い状態。込み上げるものがとめられない。


のとじ荘は3年前に来た時ときと一見同じようでそこまでひどくなさそうに見えたけど
入り口を入ってすぐにその面影がないことがわかった。
エントランスがなくなっていた。

入り口にはベニヤ板が敷かれており、そこで靴を脱いですぐに階段をあがる。
その先には簡易的な受付があり、スタッフらしき人が2人いる。
見た目はラフな格好をしているが接客が丁寧ですぐに旅館のスタッフさんだとわかった。
案内された部屋はとても豪華!
ツインベッドがあって1人で泊まるには持て余す。
窓からは海と見附島がすぐそこに見える。
見附島もよくよく見ると崩れているのがわかる。


のとじ荘は一度震災直後に廃業したらしいけど作業員さんの為の宿がないとのことで再開したそう。
宿泊者は作業員の方ばかりで私は完全に浮いている。
宿の外に出ると街のあちこちが歪んでいて平行感覚がおかしくなる。東日本大地震の時の浦安がまさにそんな感じだったことを思い出した。

早めの夕飯を取ろうと思い、近くで唯一やっている飲食店2軒のうちの1つラーメン屋へ。
どさんこラーメン!懐かしい!

大袈裟じゃなく何十年ぶりレベルの久しぶりさ。
ジャンボ餃子めちゃくちゃ美味しいじゃないかー!!
うちの近くにあったらヘビロテ間違い無い。
“ありがとう”と書かれた海苔がなんとも言えない。

正直珠洲市は観光するような段階ではなかった。
思っていた以上にどうにもなっていない状況。
少しずつ更地になってる家もあるけど斜めってる電柱、盛り上がったマンホール、崩れた道路が一年の時を止めているように感じた。
逆を言えば震災当時はもっと悲惨な状況だったということは想像に難くない。
③へ続く。